スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドクターマルスと365日 第7話 神

 そこは薄暗いどこかの地下。
 怪しい薬品、怪しい機材が大量に置かれたどこかの研究室。
 そこにひとりの男性と少女がいる。

「おーい、ドクター……ドクター?」

「ああ、パパ、いらっしゃいロボ」

「ああ、アリサ。優香は?」

 いつものようにドクターマルスこと丸栖優香の研究室にもぐりこんできたのは作者だった。
 すでに日常的にやってくるようになった作者はいつものようにドクターをからかうのだろう。
 だが、今回に限ってはそのドクター姿が見えない。
 一体ドクターはどこへ言ったのか、キョロキョロと薄暗い研究室の中を作者が眺めていると。

「ママなら、今は出かけているロボ」

「出かけている? どこに?」

「ダークプリズンの心臓部ロボ」

「心臓?」








 アークスシティのずっと地下深く。
 アンダーグラウンド世界とも言うべきそこにダークプリズンの本拠地はある。
 光の届かぬその世界、蝋燭の光が薄暗くその場を照らす。
 ドーム状の部屋、その中央に玉座があり、そこにひとりの青年が座る。
 そして、その隣には仕立てのよいスーツを来たガタイの良い初老の男性。

 そこは、ダークプリズンの玉座の間……通称『闇の心臓』。

「ドクターマルス、呼ばれた理由はわかっていような?」

 低い重厚感のある男の声が密閉された空間に響き渡る。
 玉座の隣に佇む男、ダークプリズン最高幹部にして神の右腕『オーギュスト』、その人だ。
 玉座には非常につまらなさそうに自分髪を指で弄る神の姿がある。
 ダークプリズンの現人神マスタープリズンだ。

 そして玉座に対面するように一人のか細い女性が立っている。
 丸栖優香こと、ドクターマルス、その人だ。

「デーランから報告を聞いているぞぉ? 貴様何故ダークプリズンの作戦を妨害した?」
 オーギュストの鋭い眼光はまるで突き刺すようであり、ドクターマルスに憤怒の感情を向けていた。
 だが、ドクターマルスもその程度では怯まない。
 まるでばかにするようにその視線を受け流し、神へと進言を行った。

「私はプレートを回収を行っただけである、それを咎めるのならば詳細な情報を知らせなかったデーランに言ってほしいであるな」

 それは海での出来事だった。
 デーランは一切の妨害も援助も許さないことを予めドクターマルスに言っていたが、結果的には彼女はデーランの作戦を邪魔する形となってしまった。

 オーギュストはドクターマルスの言葉を聞くとキッと目付きを細め、ドクターを睨みつけた。

「ドクターマルス……」

「!?」

 不意に神が口を開いた。
 たったそれだけのことなのに隣にいたオーギュストもドクターマルスもまるで心の臓を鷲掴みにされたかの如く顔を青くして固まってしまう。
 神のプレッシャー、それは神気とでもいおうものか、神の言葉を聞くだけでドクターマルスの身を震え上がり、恐怖で体が動けなくなる。

 ゆっくりと……ゆっくりと神は玉座から腰を上げた。
 ゆらり……ゆらりと長い髪を揺らしてドクターマルスの前へと歩み寄る。
 ドクターは動けなかった。
 やがてマスタープリズンの指がドクターの頬に触れる。そのままなぞるようにマスタープリズンは指を動かし後ろ髪へと触れた。
 まるで絶望に打ち砕かれたかのようにドクターマルスは顔を青くしている。
 対してマスタープリズンは虚無感に包まれたかのようだ。

「ドクターマルス、僕は君の実力を高く評価しているよ」
「今回の件……きにしなくていい」

「ッ!?」

 それはある意味不意打ちだった。
 マスタープリズンはゆっくりと腕をドクターマルスの背中へとなぞるように移動させると突然強引にドクターの体を自身に引き寄せたのだ。
 そこからの手際は鮮やかだった。
 開いた片方の手でドクターの首をクイッと上に上げさせると、あとはゆっくりと重なりあう。
 唇と唇が重なりあった。

「……ッン!」

 ドクターから息が溢れる。
 甘い喘ぎ声が密閉された空間に響き、ドクターは身を捩った。
 やがて、マスタープリズンが体を離すと、ドクターは崩れ落ちるように地面に跪いた。
「……っはぁ、はぁ……」

 ドクターの口から神と混ざり合った唾液が口がだらしなくこぼれ落ちた。
 体に力が入らないのだ、まるで生気をうばわれたかのように全身から力が抜け落ちた。 失禁しているのか床が濡れており、腰が抜けているのも分かる。

 まるでゆっくりと犯されたかのようにドクターの顔は女として火照り、紅潮していた。 神の濃厚なくちづけは、どれほど甘美だったというのか、ドクターはわずかに残った理性をなんとか保ちながらゆっくりと立ち上がる。
 だが、その口からはドクターらしからぬ喘ぎ声がうっすらこぼれていた。

「もうよい、ドクターマルスよ、下がれ」

「……はぁ……はぁ……は、はい」

 非常につまらなさそう、そう神は虚無感に包まれている。
 ドクターは必死に体を動かしてなんとか闇の心臓から出るのだった。




「御大将……よいのですか?」

 そう言ったオーギュストだ。
 変わらず玉座の横でそびえ立つ強面の男は、先程の処罰に疑問をいだいていた。

「ドクターマルスはたしかに非常に優秀な科学者ではありますが……それゆえに、制御が効かない」

「気にする必要はないよオーギュスト、それに彼女の頭脳は我々ダークプリズンには必要不可欠……そうだろう?」

「……はっ、その通りであります」

「……ふふ、それに彼女しっかりと働いてくれるよ……そう、しっかりとね」

 ふと、神が微笑を浮かべた。
 神は何を求めているのか? それは誰にも分からない。



スポンサーサイト

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

移転完了!

Fantasic Companyから語説、及び小説の移転がようやく完了しました。

Fantasic Companyの十年間……改めて膨大な量だと気づきます。
しかしようやく終わりました、これで……やっと小説書ける、ポケモン育成できる。


……疲れましたぁ。

テーマ : 今日のブログ
ジャンル : ブログ

オニキンメたん
くろック ALL STARS
プロフィール

KaZuKiNa

Author:KaZuKiNa
KaZuKiNaといいます。
小説書いたり、ゲームプレイしたり。
あ、熱帯魚とかも飼ってます。
色々、自由気ままにやってます。

最新記事
最新コメント
これまでのお客様数
カテゴリ
人気投票
月別アーカイブ
最新トラックバック
ブロとも一覧
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。