スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

9つの星の元に 第1話『星の導き』―05

「暫くここに入っていてもらおう!」

ガシャァン!!

「・・・たく、ついてねぇよなぁ」

尋問が終わった後、俺はとある火星軍の宇宙船の一室へと案内された。
だがその部屋は、部屋というよりはむしろ牢獄といった感じの部屋であった。

「・・・まったくね。よりにもよって火星軍に助けられるなんて・・・」

「! あんた婦警さん・・・同じ部屋か」

部屋の片隅に俺を捕まえた婦警さんが体育座りでひっそりと居た。
なんだか、この婦警さんとは因縁を感じるな。

「俺よりあんたの方がまずいだろ、軍に属さないとはいえ地球人だろ?」

「そういえば、あなたは何者だったの? 見た所地球型宇宙人のようだけど・・・ルナノイドかしら?」

「まぁ・・・そんな所だ」

俺は適当にはぐらかす。
とりあえず命は助かったがこのままだと火星まで連れて行かれるな。
それそのものはいいんだが、俺の一番の問題は宇宙の足である宇宙船を失ったことだ。
俺の『正体』がばれると星に居つけないからな・・・どうしたものか。

「そういえば、まだあなたの名前聞いてなかったわね」

「そういう時はそっちから名乗るのが礼儀じゃないか?」

「そうね・・・私は『テラノ・アスカ』。見ての通り人族で母星は地球」
「太陽系連邦、連邦警察所属特別捜査課よ」

テラノ・アスカね・・・地球人としても珍しい名前だな。
ちなみに人族とは通称で、正式名称は地球人型宇宙人。
学名はホモサピエンス・・・だっけか?

「俺はデイズ・・・これでフルネームだ」

「デイズでフルネーム? それってどこで切っているの? デイ・ズ?」

「・・・そんなところだ」

どうやら婦警さん・・・もといテラノさんとやらは変な勘違いをしてくれたらしい。
それならそれで通すだけだ。
しかし・・・。

「火星まで送られたら厄介だな・・・」

「? あなたは問題ないはずじゃ・・・?」

「問題あるんだよ・・・」

「どうして? ルナノイドなら問題なんてないはずじゃ・・・」

「・・・・」

俺は何も言わない。
確かに火星軍にとっては地球人以外は問題ない友好的な存在だ。
だが、火星軍にとっても地球人以外にもうひとつ問題がある存在がある・・・。
それが俺だ・・・。

火星人だけじゃない・・・地球人にも・・・この宇宙で母星を持つ者たちにとっての問題・・・。

「・・・そう言えばあの声はなんだったのかしら?」

「あの声・・・?」

婦警さんの言うあの声というのに疑問を抱いたところですぐにある言葉が頭に浮上する。
ああ・・・『アレ』か。

「『みつけた』・・・そして『ここにいた』」

「一体なんのことだ? あの声が聞こえた瞬間面倒なことが起きやがったぜ?」
「――と、そういやあの箱女はどうなったんだ?」

箱女・・・まぁ俺が運んだ女だな。
一体誰が何の目的で俺にあの箱女を地球へと運ばせたんだ。
というか、あの女一体なんだったんだ?

「・・・火星軍が丁重に保護しているんじゃないかしら?」

「つまり事情は知らない、と」

俺は壁に背をつけて、『ドカッ』と腰を下ろした。

訳わからねぇ上、これからどうしたらいいものか・・・。
とりあえずなんとか脱出して月にでも向かいたいが、奴さんは仮にも軍人だしなぁ・・・一般ピープルがかなうわけねぇし。
はぁ・・・どうしたもんか。

『きて』

「「!?」」

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

オニキンメたん
くろック ALL STARS
プロフィール

KaZuKiNa

Author:KaZuKiNa
KaZuKiNaといいます。
小説書いたり、ゲームプレイしたり。
あ、熱帯魚とかも飼ってます。
色々、自由気ままにやってます。

最新記事
最新コメント
これまでのお客様数
カテゴリ
人気投票
月別アーカイブ
最新トラックバック
ブロとも一覧
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。