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Fantasy 第6.5話 なぜドクターはいきなり強くなったのか?

 そこはアークスシティのどこかにあるドクターマルスの研究所。
 そこは薄暗く、太陽の光を嫌うかのごとく、人工の光しかない空間。
 彼女がダークプリズンの天才科学者であり、そして同様に相当の変人であることも相まって、その部屋の不気味さと言ったら……ないだろう。
 全てを人工の物で囲むその研究所はまさに彼女の意思を象徴していると言える。
 
 彼女は生粋の科学者であり、その科学の中にはあらゆる幻想は入らない……それゆえにポケモンの力も使わない、完全人工物こそが彼女にとって至高の物質なのだ。
 
 そこがどこかは誰も知らない……そんな研究室にひとりドクターマルスこと丸栖優香はただ研究に没頭していた。

 ピンポーン!
 
 ふと、研究所の外からベルの音が研究所内に響いた。

「はいはーい!」

 ドクターマルスは慌てて研究室の入り口に向かうが、直前でぴたりと止まった。
 それもそのはずであるなぜなら……。
 
「はて……? この研究所にインターホンは無かったハズであるが……というより、ここ、ダークプリズンの本拠地であるよ?」

 一体誰が来たにしろこのピンポンは怪しいことこの上なかった。
 無視しても問題は無かったのだが、気になった彼女はそーっと、ドアを開いて外を見た。
 すると勢い良く声を上げたのは。

「ちわーっす! 宅配でーす! ハンコお願いします!」

 なんと現れたのは黒い猫でおなじみの宅配会社の社員であった。
 小さな小包を持ち、ハンコを請求してきている。

「なんだ、宅配会社であったか……て、ん?」

 ここでドクターマルスひとつ気になったことがある。
 これは彼女が日本人だからこそ、気づいたことだったのであるが……。

「ちょっとまてーーっ! この国に黒猫の宅配便はこねぇであーる!」

 そう、そうなのである。
 彼女は日本人ゆえに、違和感なく応対してしまったが、よくよく考えれば黒猫の宅配会社が国外にこんな形で運んでくるはずがない。

「おのれー! 貴様なにものであーる!!」

 ビシッ! と人差し指を立てて宅配業務員を指差すと、男は帽子を深く被りふふふと笑っている。
 ドクターマルスは警戒した、この男何者なのか……FBIかはたまたIPPOか……それともダークプリズンに無謀にも挑むマフィアか?

 だが……この男はいずれでもない。
 そう……この男の正体は。
 
「久しぶりだな……兄妹!」

「!? お前はまさか……!」

「そう、俺だよ! 俺はずっとこの時を待っていた!」

 突然男の声が低くなると何か訳の分からない言葉を言い始めた。
 なにかに気づいたのかドクターマルスも反応するが、読者が付いていけないことは必死であった。

「あの時もか!?」

 ドクターマルスが叫ぶ、すると宅配員が帽子を投げ捨てた。

「そうだ! あの男の右腕となってな! 俺を起こせるのはお前だけだからな!」

「……おい、作者、いいかげんMGSごっこはやめろ……かったるい」

 そう、帽子を脱いだ男の正体はなんと前回も登場した作者であった。
 作者の後ろから突然現れたのは、またもや現れた鬼っこユウキである。
 ユウキはいい加減この遊びにうんざりして、ツッコミを入れた。

 流石に作者も遊びが過ぎたと思ったのか、ここらでやめる。

「あ、ちなみに今回の私はCV銀河万丈でお願いしますね」

 突然作者が誰かに言う。誰かは……この際突っ込まない。

「……で、その作者とポケサファのライアーキングがなんの用である」

「ちょっと待て……なんで俺がライアーキングなんだ?」

 ツッコミ役のユウキは当然このような言葉には反応する。
 待っていましたとばかりにドクターマルスは言葉を並べていく。
 
「貴様がホウエンリーグでなんて言われているか私でも知っているぞ! 言視触聴の遊幻人! 貴様の言葉をバトル中にきいてしまったばっかりに負けたトレーナーの怒り苦しみ! 貴様にわかるというのかぁぁぁっ!?」

「ちょっとまて、俺が直接的に騙したのはプリムさんだけのはずだぞ?」

「まぁ、フヨウも十分ひどい目あったけどなぁ……」

 ……なんだかFantasy関連のはずが気がついたらポケサファ話が進んでいるので……筆者権限で中略。
 
 
「……で、なんで来たであーるか?」

 ドクターマルスは呆れながら玄関の前に立つ二人に聞いた。
 すると作者は手に持っていた小包を開いて、中身をドクターマルスに渡した。
 
「ほら、トレーナーカード」

 なんと、作者が宅配してきたのは作者が勝手に配布して貰ったドクターマルスのトレーナーカードだった。
 それをみるとな……と、ドクターマルスが固まる。

「わ、私は悪の秘密結社ダークプリズンの天才科学者のドクターマルスであるぞ! こんなもの必要ないである!!」

「とりあえず貰っといたら? 無くて困っているトレーナーも世の中いるし」

「お前の一文字違いの名前の奴だな」

 ドクターマルスはトレーナーカードを受け取ると、一度は地面に投げ捨てようとしたが……途中で辞め、しぶしぶ懐にカードを忍ばせた。
 しかし……今回これだけのために作者だけでなくユウキまで来るとはドクターマルスには思えなかった。
 以前が以前ひどい目にあっただけに、どうにもこの二人はちょっと信用がおけない。
 やれやれと……いかにも胡散臭そうな顔でドクターマルスに一瞥して、作者はようやく真面目に話しだす。
 
「今回は打倒トモエのための実践編だ」

 実戦……キョトンしたドクターマルスが首を傾げる。
 そう、今回作者たちが現れたのはドクターマルスを今回も補佐するためだった。
 とりあえず今のままドクターマルスに挑んでも負けは明白なので、ここで頑張ろうと言うことだ。
 
「んじゃ、とりあえず場所を変えるぞー」

「へ?」

 突然だった、また以前のようにユウキが剣を一振りすると突然空間に裂け目が生じる。
 ユウキはなんの問題も無く裂け目の中をとおり、ドクターマルスも作者に手を引っ張られて裂け目に突入するのだった。

 突入してからは一瞬だった、何も感じることはなく突然彼女たちは誰もいない草原に立っていた。
 空が明るく、太陽が温かいどこか全く別の世界にさえ感じる空間。
 
「……ここはどこであーるか?」

「コーシール高原。今回のために間借りしてきた」

 ドクターマルスたちがやってきたのはコーシール高原と言われる場所だった。
 そこはとても光景が美しい場所で、まるでシンオウ地方にあるグラデシアの花畑のようだった。
 ふーん……コーシール高原と適当に相槌を打つと……ふとした瞬間、ドクターマルスの血液が凍った。

「ちょ、ちょっとまった! コーシール高原ってすでにポケモンですらないであーる!!」

「大丈夫、これ以上ゲストはこないし、モンスターも襲ってこないから」

 そう、そこはFantasic Companyの小説内のどこかの世界。
 今回は直接ドクターマルスには出張と言う形になったようだ。

 そこは非常に見渡しがよく、気持ちのいい風のふく場所だが、同時に凶悪なモンスターたちが住む危険な場所でもある。
 とりあえず今回に限り安全ではあるが、普通ならドクターマルス程度の人間なら数分あれば肉塊になる危険スポットだ。
 
「おし、それじゃここでキャンプを張って修業をするぞ」

「修行……であるか?」

 ドクターマルスは修行という言葉に嫌な顔をした。
 彼女は努力することは嫌いではないが……無意味な努力、例えば修行のような言葉は嫌いだった。
 それは彼女が効率を重視するためであり、その過程に修行はいらないと感じるからだ。
 
「とりあえず、お前自身が強くなってトモエに勝つのは絶望的だからポリゴンを鍛えるぞ」

「……なんか納得いかないであーるが……悔しいであるがトモエに勝つには仕方ないであーる……」

 ドクターマルスは現実派である。
 そのため、トモエに勝つにはこれが一番効率的というのも感じている。
 トモエ達に勝つためのすごい秘密兵器を作るのも悪くはないが、それでは時間と費用が足りないというのも問題だ。

「でてくるであーる! ポリゴン!」

「待った!! 以前言ったであろう! ポケモンにはニックネームをと!」

 ドクターマルスが投げたモンスターボールからは元気にポリゴンが登場したが、そこで作者が口を挟んでくる。
 とはいえ、ドクターマルスも『あのニックネーム』は流石に抵抗があった。
 
「……さすがにアレは恥ずかしすぎるであーるよ」

 そう、実は以前作者権限でドクターマルスのポリゴンはニックネームがつけられたのだ。
 しかも名前変更不能の。

「そうか? むてきんぐって強そうだけどなぁ」

「まぁ……恥ずかしいのにかわりはないな」

 ユウキはボールを構えながらそう作者のセンスの悪さを突っ込んだ。
 作者はそんなに悪いかなぁと首をかしげ考えてしまう。
 
「……おい、手はず通りで本当にいいのか?」

「ん? ああ、構わんよ」

 ユウキと作者は事前に何か打ち合わせをしていたのか、一度確認を取ると、ユウキは再びドクターマルスと向き直りボールを一つ投げた。

 そこから出てきたのは……。
 
「ラグーッ!」

 ユウキの主力ポケモンのラグラージだ。
 ラグラージは地面に足を付けると態勢を低くしてポリゴンに構えた。
 その威圧感たっぷりの様子にはポリゴンも怯えてドクターマルスに擦り寄った。

「ぽ……ポリゴン」

「おい、ドクターマルス、三分間ユウキのラグラージからポリゴンと一緒に逃げ回れ、もし一発でもポリゴンがダメージを食らったらお前がニックネームでポリゴンを呼ぶように改造する」

 作者の理不尽かつ、ムチャクチャな発言は当然ドクターマルスの顔を青くさせたのはいうまでもない。

「改造ってどういう意味であーるか!? また以前のようなことを!?」

「よそ見している暇ないぞ~、はじめ~」

 作者の気のない開始の合図が入ると、ユウキが動き出す。
 ハッ! と気づいてラグラージを振り向くとすでにユウキの命令がない時点で攻撃手前に移っていた。

「ラグッ! 『マッドショット』」

 命令と同時に一気に放たれる巨大な泥の弾丸は、わずかにポリゴンをハズレその前後周囲に着弾した。
 ポリゴンは動くことさえできずにその場で震えている。

「逃げるだけなんだ、逃げ回れば死にはしない」

「ぽ、ポリゴン! 全力で逃げるであーる!」

「ポリ~!」

 ドクターマルスとポリゴンは一目散にその場から逃げ出す。
 それが正解ではあるが、ただ追うだけというのはユウキにはつまらない。
 そもそも、今ユウキは原作ではゲンジ戦で糞忙しい時に二度も呼び出されて、原作内では原作内で問題児どもに囲まれてストレス社会で生きる彼としては、この場位は多少なりとストレス発散の場にしたい。
 その悪魔的思考、一瞬のうちに先の先を思いつく。

「ラグ、ドクターマルスの足元に『どろかけ』」

「ラグッ!」

 ラグラージの口からバシャアッ! と泥の塊が発射させる。
 それはドクターマルスの足元に着弾すると、ドクターの足を泥が絡め、身動きが取れず前のめりに転んでしまう。
 ポリゴンは主人のピンチに気づいて慌てて主人の側に駆け寄った。

 だが、そんなことをしているヒマはない……悪魔のような少年がすぐ側にいるのだから。

「ラグ、『みずでっぽう』」

 トドメの命令だった。
 無情にもトレーナーがピンチなのを逆手に取った戦術で、ポリゴンの手を止めて美味しく頂いたのだ。

 ラグラージは極力優しく『みずでっぽう』を放ったが、レベル差があったのかポリゴンは一発で大ダメージをおおってしまう。

「あ……ああ……ぽ、ポリゴン~」

 ポリゴンが一撃を受けてしまって、ドクターマルスはガクッとうなだれた。
 この理不尽な現実にどうしようもなかった。

「なんと……もう終わったのか」

「く、悔しいであーる……」

「どうやらここまでのようだな……ドブネズミの親玉が!」

 作者は今回に限って妙にイカツイ声なのでニヤリと笑った顔が危なくてドクターマルスも大いに悔しがった。

「連れていけ! 貴様に相応しい死に方が用意してある!」

(執行人も俺で、連れて行くのも俺……ああ、かったる……)

「うぐぐ……我が魂の叫びを聞け……ポリゴーーーーーーーン!!!!!!」




 ……また作者共が勝手に大暴れしたようなので、筆者権限で無理矢理時間を進めます。


「ふぅ……全くろくでもないであーる……」

 数時間後、とりあえず泥だらけだったので風呂に入らされ、洗濯のため服を着替えさせられたドクターマルスは再び作者とポリゴンの元へと戻ってきた。
 すでに元の場所にはテントがたっており、すでにキャンプするには十分なようすだった。
 ふと、主人が戻ってきたことをしるとポリゴンは嬉しそうにドクターマルスに駆け寄った。
 
「おっ、すでに全快であーるか、むてきんぐよ……て……うあああああああっ!!!」

 自分がポリゴンに普通に何気なくむてきんぐと言ってしまったことにドクターは激しく自己嫌悪した。
 頭を抱えて跪き、この世の終わりのような顔をしていた。

「あのよ……あ、これはギャグじゃないからな! えと、ドクターマルス? お前そんなに俺のネーミングセンスが嫌いか?」

 さすがに作者も少し傷ついたのか、気丈に見せながらも内心心は泣きそうだった。

「……ふっふふふ……あーはっはっは! もうこうなりゃやけである! むてきんぐよ! その名の通り無敵の王になるのだ! うあっはっはっはは!!」

「……なんなんだコイツ」

 嘆いたかと思ったら、今度は大笑いする。
 間違いなくドクターマルスの頭のネジに異常が起きたことは言うまでもないようだが、本当に彼女はなんなのだろうか?
 
 
 
 
「……ようはさ、三分避けることに専念すればいいの、まずお前の性格から考えると攻撃防御を考えた方がいいだろう」

 特訓は単純だが、非常に難しかった。
 ユウキの攻撃は容赦が無く、何日何週間と戦っても一分ともつはずがなかった。
 もとより相手はすでにポケモンリーグチャンピオンクラスの実力者、それに守り徹するといっても感嘆ではないのは明白だ。

 だが、ドクターマルスも作者から授かったポケモン図鑑を参考に徐々にポリゴンが出来ることを考えていった。
 ただ、回避するのではなくポケモンの技は様々な効果がある。




「後一分~! ユウキも優香も頑張れ~」

「優香言うな! せめてドクターって言え! むてきんぐ、『でんじふゆう』!」

 約三ヶ月が経った。
 新米トレーナーがポケモンリーグチャンピオンとまともに張り合うには三ヶ月では到底無理だが、逃げきるだけならようやくなんとかなりそうだった。

「ち……ラグラージ、『れいとうビーム』」

 ラグラージが『マッドショット』を放つと、ポリゴンは『でんじふゆう』で地面タイプの技を回避する。
 続けざま、ユウキがそれならばと『れいとうビーム』を命令した。
 最初のうちは手加減でも、ポリゴンの使い方を知らないドクターマルスの命令に合わせて戦うのは簡単だった。
 だが、だんだんとユウキの戦い方に慣れ、レベルが上がってきたこともあり、守りに徹するだけの戦い方のドクターマルスを崩すのが難しくなってきていた。

 実際にはドクターマルスはラグラージの技を相殺しても、ラグラージを直接攻撃はしていない。
 する暇がないのもあるが、やれば確実に回避できない一撃がくることが用意に想像出来た。
 すでにユウキがある程度必死になっていることをうすうす気づいているからだ。

「むてきんぐ、『まもる』!」

 攻撃だけに徹するユウキも必死だが、防御に徹するドクターも必死であった。
 もとよりレベルの違う相手を相手しているのだし、ドクターの精神疲労はたった三分が何時間も感じる。
 ユウキもラグラージとは普段なら相手の攻撃を誘発しながら戦うために、逃げ回る相手を確実に狙うのは難しい。

「ッ……ラグ、『いわなだれ』!」

「! ラグッ!!」

 ユウキとラグは賭けに出た。
 広範囲を攻撃するが、単体への命中率の低い技、残り時間が少ないゆえに命中率の安定しない技を命令せざるを得なかった。

「チャンス!? むてきんぐ、『テクスチャー』!」

 イチかバチかの選択だった。
 ドクターマルスの命令を受けたポリゴンは周囲を確認して、風景のテクスチャを体の表面に貼り付けた。
 一瞬で周囲に溶け込んで透明化するポリゴン、ユウキの冷静な顔が珍しくゆがむ。
 次の手を考えているのだろう。
 だが……。
 
「タイムアップ、ユウキお前の負け」

 非常に白熱した事態にストップウォッチを止めて作者がバトルを中断させる。
 緊張の糸がほどけたドクターマルスは腰がぬけて、その場にへたり込む。

「つ、疲れたである~……」

「超一流トレーナーが専属トレーナーとしてお前らを鍛えてくれたんだ、むしろありがたく思うんだな」

 ドクターマルスはその場で大の字に寝転がると、真っ青の空が目の前に広がっている。
 非常に穏やかで、なだらかな風が吹く。

 戦いが終わり、ポリゴンがドクターマルスの側に降り立った。
 ドクターマルスはそっとポリゴンの頭を撫でてて、今まで頑張ったことを労った。

「……おい、ドクター! 餞別だ!」

「餞別?」

 遠くで作者に呼ばれると、突然なにかを投げてきた。
 ドクターはそれを慌てて受け止めると、なにやらそれはCDとそれ入れた透明のケースのようだった。

「『アップグレード』だ。それでポリゴンを進化させてやりな」

「進化……」

 ポリゴンが進化する……ドクターマルスはポリゴンを見つめながら進化する姿を想像した。
 想像したが……すでにポリゴンと過ごした時間があまりに長く、変化する姿は想像できなかった。

「ドクター、アンタは先に帰れ……この空間の裂け目を越えたら一時間も経っていない研究所に帰る」

「一時間も?」

 ドクターが不思議そうに首を傾げると作者が話しだす。

「この世界とお前の世界は時間の流れが違うんだよ、こっちでは三ヶ月でもお前らの世界ではたった一時間……だからこっちを選んだの」

 そうだったのか……ドクターマルスは素直に感心した。
 ポリゴンを連れると、一人と一匹は空間に開いた裂け目を通り、元の世界へと帰る。

「あ、お前たち!」

「?」

 突然裂け目から頭だけをだして、ドクターマルスが出てくる。
 いきなりのことにユウキと作者はちょっとビックリした。

「……今回は、ちょっと感謝するであーる」

 照れたようにそう言ってドクターマルスはそのまま裂け目の中へと消えていった。
 ドクターがいなくなると急にコーシール高原は元の静けさを取り戻した。

「……4分27秒か……三分で終わりじゃなかったのか?」

 ドクターが消えると、ユウキがようやくしゃべりだした。
 4分27秒……さっき、ドクターとユウキが戦った時間だ。
 本来ならば三分で終わりだったはず……だが、それがどうしてか4分以上も戦わされていたのだ。

 作者はニヤリと笑った。

「面白くていいじゃないか、これからドクターは自分で考えて打倒トモエのための努力をするだろうさ……きっとな」

「アンタ、正義のヒーローよりマヌケな悪党の方が好きだもんな……」

 ユウキの皮肉のような言葉を聞いて作者はクククと笑った。
 違いない……そう呟いた作者はテントの解体を開始した。

テーマ : ポケモン
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

KaZuKiNa

Author:KaZuKiNa
KaZuKiNaといいます。
小説書いたり、ゲームプレイしたり。
あ、熱帯魚とかも飼ってます。
色々、自由気ままにやってます。

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