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9つの星の元に 第1話『星の導き』―09


「・・・正直、接近を許すことになるとは思わなかった」
「地球人ごときが、接近戦を挑むとは思わなかった・・・よっ!!」

「ッ!? きゃあっ!?」

突然軍人さんは水平蹴りを放ち、油断した婦警さんは体勢を崩す。
次の瞬間軍人さんは懐から武器を取り出し、婦警さんの頭に突きつけた。

「逆転だな」

「・・・リボルバー式拳銃・・・いい趣味しているじゃない」

軍人さんが取り出したのは、リボルバー式と呼ばれる拳銃だった。
この時代、実弾武器そのものが珍しいというのに、その中でもリボルバー式は宇宙時代に入る頃には絶版となった武器だ。
現代ではほとんどアンティークとして扱われ、骨董商などに高値で取り扱われたりする。

「アメリカンフロンティア・・・西部開拓時代の遺品さ。しかし人を殺すには十分だ」

西部開拓時代、宇宙移民時代よりもさらに遥か昔・・・2700年ほど前まで遡る。
まだ地球に住む人類が宇宙を見果てぬ地とし、地球全てさえ知りえなかったような時代だ。
その時代に流行したのがリボルバー式とは聞くか・・・。

「まだ続けるか、それとも・・・?」

「・・・その、どちらでもないわよ! 又さん!」

「!?」

突然だった。
何時からいて、何処にいたのかさっぱり不明だが、白い毛の猫が天井から降ってきて、軍人さんの顔を引っかく。

「くっ!? なんだっ!?」

「明日香に手を出すやつぁ、この猫又の又さんが許さねぇぜっ!?」

「ね、猫が喋った!?」

「猫じゃねぇ! 猫又だ! 尻尾が分かれてるだろうが!!」

突然天井から降ってきた猫はこれまで俺の知っている全てをぶち壊すような猫だった。

まず、猫は喋らない。
猫は二本足で立たない。
猫の尻尾は1本!

その全てが裏切られているぞ!?

「くそ・・・どこに猫がいたと言うんだ!?」

「初めからここにいたわよ」

「正確には俺ぁ、この十手に封印されている妖怪だからな、十手の側を離れられねぇ」
「そして、明日香が十手を持たなきゃ俺ぁ実体化できねぇんでな」

「ち・・・ふざけた猫め」

「だから猫じゃねぇ! 俺は猫又だって言ってんだろうか!」

「又さんを甘く見ない方がいいわよ、見た目は猫だけど怪力だから。ダンプカーだって投げ飛ばすわよ?」

互い、2メートルほど離れ互い牽制しあう状態。
再びこの状況を考えると、2体1の婦警さんの方が有利に思えるが相手は強化族だ、普通に勝てるとも思えない。
だが、この戦いの決着は結局着くことはないようだった。
なぜなら――。

ドガァァァン!!

突然、俺たちが入ってきた扉と、軍人さんが入ってきた扉が吹っ飛んで、外から黒い手長化け物が入ってきた。

「!? ち・・・ここまで進入を許したのか」

「しつこいわね・・・くっ!」


こいつらが現れると、やれ地球人、やれ火星人と暴れることはできない。
俺たちは一斉に部屋の中央に集まり、黒い化け物と対峙した。

「・・・そうだ。あんたこの部屋にこいつらに対抗できる武器がどうとか言っていたよな!?」

俺はそう言って箱女に聞いた。

「はい。あれは星を喰らう異形のモノ・・・あれを滅ぼしうるのは星の力の宿った武器」

「星の・・・」
「・・・力?」

まるで息が合ったかのごとく婦警さんと軍人さんが言った。
箱女はコクリと頷き言う。

「すなわち、その十手とその拳銃」
「それぞれ、地球の力、そして火星の力を宿します」

「私の十手が?」
「俺の拳銃が?」

二人はそう言って自分の武器を見つめる。
見てくれで言えば別に特別な何かは感じないが、箱女の言うには星の力を宿した武器らしい。

「わからんが・・・くらえ!」

タァン!

リボルバー式が出す、独特の乾いた音。
次の瞬間。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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小説書いたり、ゲームプレイしたり。
あ、熱帯魚とかも飼ってます。
色々、自由気ままにやってます。

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